記事の文字数とSEOの関係
記事の文字数がSEOに影響しているという話は事実です。
ただし、「○○文字以上であれば検索順位が上がりやすい」という解釈は間違いです。
2017年頃までは文字数がSEOの要素になっていて、業者による無意味な長文記事が量産されていました。
当時は長文SEOというものが主流で、文字数が多い記事が検索順位が上がりやすいのでとにかく文字数を増やすことがSEO対策でした。
しかし、Googleのアルゴリズムが変更される度にこれらは改善され、今では文字数ではなく記事の内容が重視されるようになっています。
過去のSEO | 現在のSEO |
---|---|
とにかく文字数が多い記事の検索順位が上がりやすかったので、自動文章作成ツールなどで作られた低品質な記事が大量に出回った。 | ユーザーにとって有益な記事を作ることが良いSEOとされているが、有益な情報を記事にするためにはあらゆる角度から情報の提供が必要になる。その結果として文字数が増えて良いSEOとなる。 |
このように、今は「有益な情報提供をした結果、文字数が増えた」という記事が評価されていることが多いと判断できます。
SEOで文字数にこだわる場所
高品質な記事を作った結果、記事の文字数が増えることはSEOにも良いことですが、場所によっては適度な文字数が求められます。
次の部分の文字数にはある程度おすすめの数値があります。
- タイトル
- 見出しタグ(h2やh3など)
- description
- ブロック (※注
※ブロックは、見出しに付属する本文。
文字数の推奨値は、デバイス表示の限界値を考慮しています。
SEOにおすすめなタイトルの文字数
SEOを考慮したタイトル文字数は20字以内がおすすめ。
更に言えば、「タイトル+区切り+サイト名で25字以内」が理想です。
(区切りには、|や、ーなどの記号が入り、記事タイトルとサイト名を分けるマークです)
これには、スマホやPCのGoogle検索結果に表示される文字数が関係しています。
デバイスやブラウザによって表示形式や設定が異なるので一律ではありませんが、表示される文字数の上限を考慮しておくことが必要です。
SP(スマホ) | 28字 |
PC(パソコン) | 28字 |
Google Chromeでは、29文字目以降は「…」と省略されるので読むことはできません。
サイト名が長い場合は、記事のタイトルを短くしなければサイト名の表示が省略されてしまいます。
タイトルはサイトへの呼び込みをするための誘導文であり、サイト名は「誰からの情報」を示す信頼性を示す部分なので、隠れてしまわないように注意してください。
- 20文字以内にする
- キーワードを必ずタイトルの前の方に入れる
- 誘導ワードを入れる
※「タイトル |サイト名」を28字以内にすると検索結果で大事な部分が省略されない。
見出しの文字数
見出しの文字数は、見やすさを考慮すると18字以内がおすすめ。
18字は、スマホで1行分程度の文字数です。
1行で表示される文字数は、デバイスの幅やテキストサイズにもよるので一概には言えませんが、見出しが中途半端に2行3行になっていると文章を読むリズムが狂ってしまいます。
読み進めるなかでスムーズに視界に入り、ペースを崩さずに読むことができる文字数が18字以内ということです。
SEOを考慮すれば見出しは「キーワードを含み18字以内」が目安になりそうです。
- キーワードを入れる
- 読者が知りたいことを見出しにする
- 18字以内で1行に入るようにする
- 文字装飾や改行を使わない
- hタグの順番を守る
※1行に入るようにすることで、デザインだけでなく読むリズムが損なわれない
SEOに強い文字数と読みやすい文字数
SEOを重視した記事と読みやすさを重視した記事は別物です。
文字数を基準にした場合、次のような違いがあります。
SEOに強い記事の文字数 | 読みやすい記事の文字数 |
---|---|
3000文字以上 | 2000文字以内 |
1500〜2000文字の記事は、文章を読み慣れていない人でもサッと読める文字量ですが、3000文字を超える文章は見出しなど構成がしっかりしていないと読み疲れする人も多い文字量です。
文字数が多く長い記事になる場合は、見出し18文字のあとの本文を200〜300文字程度で構成していけば読み辛さを軽減できます。
読みやすい文字数と検索順位の検証
SEOを強く意識して、「タイトル」「見出し」「本文」にキーワードや関連語などを詰め込んだ長い文章が続く記事は読みにくい記事の悪例です。
読みにくい記事は直帰率や離脱率が高くなるため、読者がいても最後まで読まれない状態になります。
一方で、webの記事は広告を除いて検索順位が上がらなければほとんど読まれることはありません。
したがって、まずは読まれるサイトになるための手段としてSEOは必須です。
犬をテーマにしたサイトで同じライターさんに次の2種類の記事を作ってもらい検証したことがあります。
指定文字数 | 読みやすさ | 検索順位の結果 |
---|---|---|
1500文字以上 | 読み切りサイズなので、サッと読むことができた | 30位以上にならなかった |
3000文字以上 | 1500文字に比べて項目が多く、不要に感じる部分もあった | 10位以内に入った |
直接的ではないにしろ、文字数はSEOの参考値として有効であり検索順位に影響する可能性があることがわかります。
(検証外部サイト:犬の知恵袋)
SEOに文字数が関係する理由
文字数の多い少ないでGoogleはコンテンツを評価しないとGoogleの人が公式発表しています。
「ページ全体で見てユーザーにとって魅力的であれば良い」
公式に発言された内容は、このようなものでした。
ユーザーにとっての価値は「情報の価値」や「ユーザー体験」など200以上の指標からGoogleアルゴリズムにより判定されます。
もし、「情報の価値」が低評価で検索順位が上がらない原因なら、1500文字程度で作った記事は「Googleが判定する検索ユーザーが知りたいこと」を解決できる高品質な内容にすることは難しいかもしれません。
一方で、3000文字指定の記事を作るためには、1500文字で作る記事よりも多くの情報が必要なため、「検索ユーザーが知りたいこと」の答えが含まれた高品質な記事になっていた可能性は高いと判断できます。
1500文字でもSEOに強い記事にできる
Googleが公式に文字数は関係ないと言っている以上、1500文字や2000文字以下でも検索順位が上がる記事にすることはできます。
そのためには、サイト全体も含めてキーワード選定と分析を行ったうえで記事を構成するSEO対策が欠かせません。
もし、文字数に指定がないのであれば、検索上位にある記事の文字数や構成が評価される記事のヒントになります。
これを利用する場合は、「他サイトにある情報とプラスアルファの情報がある」という記事を作ることを考えましょう。
文字数に関わらず、SEOに強い記事を作るためには以下の記事をあわせて確認してください。