「検索順位が上がりやすい記事を作りたい」
WordPressで作った記事を多くの人に見てもらいたいですよね。
この記事ではGoogle検索で上位表示になりやすい記事の作り方を具体的に説明します。
WordPressとSEO対策について
WordPressはMicrosoft社のWordのように文書作成ツールを使うイメージで記事を作ることができます。操作が簡単なのでWordなどを使った経験がある人なら誰でもサイトを作れるようになる便利なツールです。
Wordと大きく違うのはネットユーザーが見るための記事を作るという点でしょうか。ネットユーザーに記事を読んでもらうためには検索などで記事自体を見つけてもらうことから始めなければなりません。そのためには検索結果の見えやすい場所に表示させることが必要です。
そこで必要なのがSEO対策。
SEO対策とは、Search Engine Optimizationの略でGoogleやyahoo、Bingなどの検索エンジン向けにサイトを最適化していくことを言います。
記事でSEO対策をすると検索エンジンの裏で稼働しているシステムが記事を解読しやすくなり対策をしていないサイトに比べて信用性を上げることができます。
ウェブライターがWordPressで記事を作るときにできるSEO対策は大きく分ければ設計→作成→改善の3つのフローしかありません。そして、基本的な部分はとても簡単です。
これからSEO対策を取り入れたWordPressの記事作成の手順とコツを紹介していきます。
SEO対策の理想的な記事とは
SEO対策をする記事は「書きたいことを、書きたいように書く」という作者の一方的なものではなく「検索ユーザーの質問の意図を理解して必要な情報を提供する」ことが求められます。
したがって、ライターはユーザーが使ったキーワードから検索の背景(検索意図)を読み取るようにしなければなりません。
テクニック的なものでいえば、「Googleの検索結果の中から必要と認識されているポイントを見つけ出して会社(個人)独自のノウハウをいかした情報を提供する」ようにすれば比較的簡単です。例えば、自社開発の商品について書く記事なら開発者だから知っている情報を入れると独自性の高い理想的な記事と言えるでしょう。
記事を作るまでに行うSEO対策
検索順位が上の方にある記事は検索した人が求めている情報がある記事が表示されています。ただし、精度が日々向上しているとは言え、表示順の決め方は機械による一種の多数決であり、極端に言えば『正しいこと』が書いてある記事が検索上位に表示されているとは限りません。
ライターは検索ユーザーがキーワードを使ってどんな情報を知りたいのかを探るところから始め、検索エンジンが「必要と判断した情報」を含む記事を作ります。
そうすること自体が既にSEO対策の一部と言うことができ、SEOの工数のうちリサーチが占める割合は半分以上になるはずです。そのため、記事作成にかかる時間の80%程度が準備に掛けた時間という結果になることが多々あります。
ここからは記事作成の流れを説明します。
記事作成の大枠はリサーチ・構成・執筆の3つとなります。
リサーチ
SEO視点では、記事を作るための準備にどれだけ注力できるかで成果は大きく変わってきます。
そして、準備の時間の殆どがリサーチに費やされることでしょう。
リサーチはライターが担当することもありますがチームで行う場合はディレクターや別の担当者が行うこともあります。
依頼主がターゲットにしたいキーワードを指定している場合はこの手順を通過したあとかもしれません。
- キーワード選定ツールでキーワード候補を抽出
- 抽出キーワードのボリュームを確認(中規模程度)
- 検索上位表示サイトの構成を調査
- 記事のキーワードを確定(複合キーワード)
これは記事の方向性を決める重要な段階です。
調査のポイントは次の4つ。
見出しで目次と構成を作る
リサーチが終了して記事の方向性が決まれば次は枠組みを作ります。
WordPressの場合は見出しを使って目次を作ることができるので<h2>タグと<h3>タグを使って記事の構成を決めていきます。
記事の目次を先に作るイメージです。
構成は次のような流れを作るとわかりやすくできます。
- ビジョンの提示(この記事を読むとどうなるか)
- 答えを提示(結論を教える)
- 見出しで説明(理由を説明する)
- 提案・誘導(必要なものを提案)
このとき、記事のゴールを1つに絞り込むようにします。
記事にたくさんのことを詰め込み過ぎると提供したい情報がわかりにくくなります。記事の目的を「購入」や「資料ダウンロード」など1つに絞り、目的を達成するための情報を網羅しましょう。
具体的な構成は、まずはじめに記事の目次を作るイメージで見出し2を作ります。さらに、見出し2を深堀りするための小見出しとして見出し3を追加するなど階層を意識して記事の枠組みを作ってしまいましょう。
ここまでの事前準備で次のことは決まっています。
- キーワード
- 目次と構成
- 記事の文字数の目安
- 記事のゴール
先に構成を決めておけば文章自体は比較的カンタンに作ることができるはずです。
下書き保存とプレビューを使いながら書く
記事の構成が固まり目次ができたら次は文章を入れていきます。
事前準備の段階でWordPressを使用するのは目次や構成を作る部分からになりますが、Wordなど他のツールで作っても問題ないので無理に使う必要はありません。
実際のところ、WordPressは文章を入力する段階から使用した方が記事を作りやすいと思います。特に、プレビューを見ながら書くことができるのでイメージを確認しながら作ることができます。さらに、1度で書ききることができないことも考えると下書き保存やバックアップの機能がとても便利です。
下書きとプレビューを駆使して読む人をイメージして作られた文章なら読者が読み進めやすくなり、作者が目的としている誘導までスムーズに行える可能性が上がります。
目次と構成をWordPressで下書きする
記事を作るとき、WordPressの投稿下書きに構成をすべて入れてしまいましょう。目次となる見出しに<h2>タグを入れ、小見出しになる部分には<h3>タグを入れるなど、階層を意識しながら構成を下書きしておきます。
そうすることであとは直接文章を入力するだけでよくなり、構成を崩すことなく文章の作成を進めることができます。
詳細記事:hタグと見出しの効果的な使い方
読者と作者のイメージを設定
読者層に合わせた雰囲気にすると読み進めやすいやすい記事になります。年齢や性別のほか性格や生活の傾向など読んでほしい人のイメージを基に表現を変えていってみてはいかがでしょうか。
- 読者ユーザーのイメージを持つ
- 作者のキャラクター像を作る
作者のキャラクターを明確にすることで文章の論調や表現を統一していきます。併せて読者に対してどの立場からの語りかけが成果に繋がりやすいかを考えることも重要なポイントです。
読者に対する作者の語りかけがマッチすれば効果は倍増することでしょう。精読率が高くなると記事の評価も上がるので読み進めやすい記事にすることはとても有効なSEO対策となります。
欲しい行動を促すCTAを入れる
記事には行動を促すコンテンツを設置します。
例えば「商品ページに進む」や「購入する」などのボタンを設置して誘導すれば読んだ流れで欲しいアクションが発生する可能性が高くなります。
CTAは記事の目的を達成するために使用するものなので乱発するのではなくゴールへの最終的な誘導をするときに使いましょう。
読み進めるなかで気持ちが一番高ぶる部分にCTAボタンなどを入れると効果的です。
サイト内ですべて完結させる
SEO視点で理想の記事は記事内もしくはサイト内ですべてのニーズを満たすことです。
対策の具体的な方法としては、ユーザーが次に知りたい情報を先回りして記事に入れたりサイト内の他の記事に内部リンクで誘導するようにしてユーザーの離脱を防ぎます。記事の中ですべてのニーズが満たされるとユーザーは検索エンジンに戻り再検索して他のサイトを見に行かなくても良いので目的達成もしやすくなります。
検索エンジンの仕組みでも検索ユーザーが記事内もしくはサイト内で探していた情報を見つけられるようにすれば良いサイトという評価を得て検索結果に反映される仕組みのようです。
内部及び発リンク
内部リンクは記事を読み進めるなかでさらに深堀りする記事へのリンクとして設置すれば回遊率が向上します。一つの記事で説明しきれない場合や別途詳細説明が必要な場合に設置するのが有効です。
一方、発リンクは記事の内容の根拠を示したりするときに使うと効果的です。例えば販売商品の効果についてエビデンスが欲しい場合は開発元の専門記事にリンクすれば読者は確実な情報を見る手段が得られます。もちろん自社製品の場合などは専門記事に向けたリンクで良いでしょう。
内部リンク発リンクともに、読んでいる記事から一旦離れることになるので入れすぎには注意してください。
最新の正しい情報を提供する
ネットの記事は常に最新で正しい情報が求められています。文章を入れるときは誇大広告や虚偽の内容で煽るようなことは避けて常に最新で正しい情報を提供するようにしてください。
最新の情報がまだ世に出ていない独自の情報ならば記事の価値が一気に上がり、そのことが話題になったときには必ず検索結果の最も良い場所に表示されるようになるはずです。
コピーコンテンツは厳禁
どこにでもある内容だけでは検索エンジンに優遇されることは叶いません。それが他のサイトからコピーしてきた内容ならばペナルティーとして検索エンジンから完全に除外されてしまうこともあります。
絶対的なルールとして、他サイトからのコピペは使わないことを徹底してください。
文法へのこだわりは重要ではない
文法を重視すると読みやすく美しい文章になりますが、それにこだわりすぎて記事を作ることができないというのは問題です。基本的には常識の範囲で丁寧に文章を作ることができればそれで十分です。例え少し崩れた表現だとしても読み進めやすい文章のほうがゴールに直結する傾向があります。
タイトルは最後に決める
タイトルはSEO対策でも影響が大きい部分です。タイトルに入れるキーワードは準備段階で決まっているので先にタイトルを作っても良いのですが、実際に記事を書いたあとに内容を踏まえてタイトルを決めた方が記事の内容に馴染むタイトルにできます。先にタイトルを作る場合でも仮として最後に調整するのがおすすめです。
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ここまでは記事の書き方のポイントをお伝えしました。記事を作るときに上記すべてを実践できればひと安心。
欲を言えばライターの知見が広く専門家としての文章を作ることができれば尚良しです。専門家の説明は記事に深みが増し信憑性が高くなります。検索順位も上がりやすいという話もあるので専門家の意見なども記事に取り入れていってもいいかもしれませんね。
SEO対策しやすいおすすめ記事とは
もしどんな記事を作ればいいか迷っているならコンバージョンに直結する内容の記事をSEO対策込みで作ってみましょう。
記事の内容はユーザーの商品購入のを後押しする情報が中心となります。目的に合ったキーワードから流入させることができれば既に商品に関心を持ったユーザーの可能性が高いので、あとひと押しできればコンバージョンに近付きますね。
コンバージョン直結の記事パターン
コンバージョン直結の記事には2つのパターンがあります。
- 比較
- 商品陳列型
比較記事
複数の類似商品のデータを簡単な比較表を用いてまとめながら選択の手助けをするパターン。必要な情報だけをひと目で見比べられるので欲しい情報に直結しやすい。買うことは決めているけど選択肢で迷っている人に有効。
商品陳列型記事
ECサイトのように商品画像が整列して並べられている記事。複数の商品を一度に比較できるので購入することはほぼ決まっていてイメージを重視して選ぶ人におすすめ。
WordPress記事のデザイン調整
SEOにおいてデザインの目的は見やすさを改善して精読率を上げたり導線を効果的にすることでサイト内の回遊率を上げることです。
きれいな装飾や写真をたくさん使ったこだわりのデザインは人気に繋がりますが、サービスを売るためのサイトなら検索順位を上げてユーザーを呼び込むための努力をする方が重要かもしれません。
WordPressでサイトを作る場合は精読率と回遊率、滞在時間を伸ばす最低限のデザインを考えてみましょう。
デザインによるユーザー行動の改善
最近のサイト作りはユーザー体験が特に重視されています。ユーザー体験を向上させるためにはコンテンツ充実と同時に導線をスムーズにしておくことが重要です。最近ではwebサイトを見る人の8割がスマホを使用しているのでモバイルファーストのデザインにしておきましょう。
最低限必要なデザインは次の通り。
画像
jpgで容量小のもの。基本はh2下に設置しtitleはサーバーに上げる前からh2の関連英語と合わせ、altは見出し名を使った簡単な解説を入れる。
装飾
リスト、マーカー、テーブル、テキストサイズ、テキストカラー、リンクを適切に配置し配色する。特に、リンクは必ず青色にする。
導線
記事の導線確認及び利便性の向上でボタン配置なども確認する。TOPからの当記事へのリンクも追加して回遊ルートも作る。ページ滞在時間、離脱率、アクション有無を計測することにより課題を発見し日々の改善に繋げるようにする。
WordPressで投稿するSEO記事の書き方まとめ
集客のための記事は検索順位が3位以内に入るまで日々改善を進めます。コンバージョン記事は、記事滞在時間とクリック率が重要なのでヒートマップツールなどを使用し、配置や導線の改善を繰り返しましょう。初動が悪くても、諦めずに継続して改善していくことでユーザーに見られるコンテンツに育てて行くことは可能です。
記事のSEO対策で特に大切なのは『リサーチ』と『構成』の部分です。実際に検索順位を意識してサイト運営すると上位表示をするために日々課題発見と改善が必要ですが、最初に記事を作るときの『記事作成の準備』に最も時間を費やすことになるでしょう。そこに注力できれば検索結果でも良い位置に表示が可能になるので是非お試しくださいね。