記事を作るときの見出しをどうしていますか?
見出しを上手く使えば記事にSEOの改善と読みやすさの2つの効果を加えることができます。
ここでhタグを説明する目的は『機械が認識しやすい構成にしながら人間に読みやすくする』ことです。
順番に説明していきますね。
hタグとは
記事を作るとき、見出しをどのようにするか悩みませんか?
見出しをただの文でなはなく、マークアップを考えて作成するとSEOの改善に繋がります。
hタグには大きく分けて『マークアップ用』と『目次』の2つの役割があります。
マークアップは機械用、目次は人間用といったところでしょうか。
機械と人間双方にとって見出しは大切です。<h1>から<h6>のhタグをどう使うかで記事の見え方が変わります。
マークアップ用のhタグ
webの記事が人間に読まれる前に検索エンジンによるクロールが行われます。それによって検索エンジンに認識されて検索結果に表示されるようになります。
hタグは、クローラー(機械)にページの構造を認識させるためのものとして必要なものの一つ。
なので、SEOを目的としてhタグを最適化しておいて損はありません。hタグを使う最初の目的としては機械にどの部分が重要かを認識させることが狙いとなります。
ただし、hタグを適切に使うとgoogleなどの検索エンジンのクローラーがサイトを回遊したときに記事の構造を読み取りやすくすることができるというメリットはある。それは、記事をクローラーに適切に読ませるためのサポート効果と言えるので、結果的に間接的だけどSEOにも繋がる。
目次としてのhタグ
hタグの見出しは目次になることが多いので、人間にとっても記事を読みやすくする重要な要素です。
目次があれば記事を読む前にどのような内容かを把握できるだけでなく、読みたい部分にスキップしてその場所だけ読むことができるのであればとても便利ですよね。
目次はh2タグによる見出しで主に構成されますが、表示可否の設定次第でh3タグを小見出しとして表示させることもできます。ただし、目次だけで長くなりすぎるのは良くないので一般的にはh2の見出しによる目次で十分です。
目次としてのhタグのポイントは、記事タイトルの概要を網羅すること。
まずは目次だけで記事の内容と結論がわかるような構成を作ることから始めてください。
SEOのためのhタグの使い方
サイト作成にhtmlなどのプログラミング知識が必要だった時代はhタグなどコード一つ一つを理解していることが重要でしたが、今はツールや自動システムを使えばサイト作成もECサイトも専門的な知識はほとんど不要なまま誰でも簡単にできるように進化しています。
ワードプレスでページを作る場合も見出しを選べば自動でhタグが付与されますよね。ECサイトでも所定の項目にテキストを入力すれば自動でhタグが付与されます。
なので、記事を作るときに見出しとしてhタグを使用する場合は最低限の3つのポイントを抑えておけば十分です。その程度でも他の要素がしっかりしていれば検索順位が3位以内の記事になります。
- キーワードを入れる
- hタグを装飾に使わない
- hタグの階層を守る
最低限知っておくと良いのはこの3つだけ。
特に大切なのはh1やh2には検索順位を上げたいキーワードを含めること。
その次に大切なのが装飾にhタグを使用しないことです。
もし、単純に文字の大きさや背景を付けて見出しのようにしたい場合にhタグを使用してしまうと、機械に『何についてのページなのか』の認識を誤解させてしまう可能性があります。そのような場合は、hタグではなくcssなどで装飾しましょう。
3つ目のhタグの階層順序を守ることも重要です。
装飾と同じで、見出しと小見出しが整理されていないページは機械にとって内容を認識しにくいものとなります。また、人間にとっても内容を理解することが難しくなるので読むことを諦める人が多く離脱率が高いページになってしまいます。
hタグを使った記事作成の基本ルール
SEOを意識し過ぎるとキーワードを無理に入れたり、文字数を稼ぐために同じようなことを繰り返し言及するので不自然な記事になりがちです。
でも、人間と機械の両方にとって読みやすさを共存させることは不可能ではありません。
少し時間と手間が余計にかかってしまいますが、SEO対策の中のhタグの基本的なルールを理解しつつ記事の構成段階で精査することが両立に向けた第一歩になります。
記事作成でhタグを使うときの基本ルールを簡単にまとめたのが次の表です。
このルールを元に記事を作っていくだけで基本的なhタグSEOにすることができます。
項目 | 基本ルール | 説明 |
---|---|---|
h1タグについて | h1は1記事に1つ | 自動でtitleタグに書き換える設定になっていることも多い。 |
記事のキーワードについて | 1記事1キーワードが原則 | 関連するが別テーマになりそうなときは内部リンク推奨。 |
h2タグについて | h2はh1またはタイトルの見出しとして使う | h2はh1を項目に分けて説明するイメージ |
h3タグについて | h3は必ずh2の中に入る | h3はh1の項目として説明したh2の深堀りとして適量文で分解して説明するイメージ。 |
見出しの数について | h2は5個程度が理想 | 見出しが5個以上あり、有効な見出しの場合はGoogle検索結果にショートカットが表示される可能性がある。 |
hタグの連続使用について | h2タグの直後にh3を入れるよりも間に少々本文を入れる | h3で何について書いているのかを認識させるため。h3以降も同様。 |
画像のhタグ使用について | hタグには画像ではなくテキストを利用する | どうしても画像をhタグで見出しにするときはaltを記入する。 |
hタグの装飾利用について | キーワード途中で<br>タグなどを使用しない | デザイン用の見出しタグ利用は推奨されていない。 |
特に難しいことはありません。
この8個のポイントに沿うだけで、SEO記事の基本構造ができます。
あくまで基本的な使い方です。
実際にはh1が2つあったりh3の方がh2より大きい見出しとして使われていたとしても問題ではないようです。
他の要素が良ければ検索上位に来ることもあります。
最も重要なのはサイトの素質と記事の内容なのでhタグの使い方が間違っていてもそこまで大きな影響はないようです。ただし、評価がほとんど同じサイトが存在するときにはもしかすると適切に使っている方が優位になることがあるかもしれません。
見出しと画像の配置
hタグそのものはクローラー(機械)のためのものですが、実際に記事を読むのは人間ですよね。
どれだけSEOを意識した記事を作っても人に読まれなければページの価値は上がらないので検索順位も上がりません。
SEOのためであっても検索順位を上げるためには、SEOのテクニックより人に読まれることのほうが重要です。
記事を作るときは見出しがhタグになっているので、人が読みやすい見出しの使い方はhタグの使い方でもあります。
そこで使えるのが見出し→画像→本文の配置。
記事作成のテッパンと言っていいほどのテキストと画像の配置パターンを使えば、それだけで人にとって読み進めやすい記事になります。
具体的な項目を次の表にまとめました。
項目 | 内容 | 説明 |
---|---|---|
タイトル | <h1>キーワード タイトル</h1> | ターゲットキーワードを含める |
本文 | 導入文章 | 導入文としてh2の内容に繋がっていく文章を入れる |
見出し | <h2>キーワード+〇〇</h2> | タイトルに関連するキーワードを含める |
画像 | 関連画像またはイラスト | 見出しに関連する画像を添付すると読みやすい記事になる |
本文 | 本文 | 見出しに入れたキーワードを含めた文章を入れる |
小見出し | <h3>〇〇の特徴(専門的な詳細情報→商品でも可能)</h3> | 見出しを更に深掘りするキーワードを入れる |
本文 | 説明本文(商品説明など) | 更に掘り下げた内容の文章を入れる |
見出しのあとに画像などを差し込むことによって、一気に読みやすい記事になりユーザーの離脱を防ぐことができます。
h2の各見出しとh3以下の小見出しでもタイトルのキーワードとの関連性は損なわないようにすること。
見出しや小見出しを使って作成した記事は内容が整理されて読み易いものが多いです。理想としてhタグの使い方と合わせてこのルールに従った構造にすれば、機械と人間の両方にとってわかりやすいページになります。
hタグ直後の本文の文字数
hタグを使った見出しのあとに続く本文の文字数が必ずしも決まっているわけではありませんが、キーワードを説明をするのに十分なテキスト量を一つの目安にします。
具体的に言えば、一つの見出しを1ブロックとして考えて300文字程度の本文にしておくとスムーズに読むことができます。
本文を作るときは、次の4つのポイントのバランスを取ることが大切です。
- キーワードの意識(SEO対策)
- 読みやすさ
- わかりやすさ
- 答えとして十分
読む側からすれば見出しや画像で興味を持って読み進めたのに本文が一言で終わってしまうと、その見出しについて説明していると感じにくいのではないでしょうか。記事で言及したい内容に沿って読む人が読み進めやすい流れを作ることができるようにすると良いと思います。
hタグの使い方とSEO効果のまとめ
SEO対策で記事をどれぐらいの文量にするかを考えることも大切ですが、記事が一定以上の部分まで読まれるものでなければ記事の成果は上がらないのでバランスが重要です。
記事を作るときには、h1〜h6のhタグを使った見出しだけで記事の構成を作ります。
見出しは目次になるので、目次だけで記事の内容を掴めるようにしておくのがベストです。
これが結果的にSEOに有効なhタグを使った見出し構成になるので、あとは見出し単位では読みやすい文量でその項目について説明していくことで適切なhタグの使い方にすることができます。
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